駿州男児のれきし散歩

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【今さら聞けない神社のこと!】伊勢神宮こと全神社のトップについて基本から学びましょう!

 

皆さんこんにちは!

 

不定期で神社に関することについてお知らせしていきます。



基本的な神社のことや、参拝作法神社個別個別を紹介し、皆さんに有益な情報をお届けします。

 

本日第1回の神社予備校の講義は、「伊勢神宮」についてです。

それではさっそく本編に詣りましょう(参りましょう)。


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伊勢神宮とは

伊勢神宮」は、神社のことについて疎い(うとい)人も

多少は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

伊勢神宮は、三重県伊勢市にある神社であり

第1回講義で取り上げるには

最も適していると言ってもいいと思います。



それはなぜか?

 

伊勢神宮御祭神(ごさいじん、祀っている神様の事)が

天照大御神」(あまてらすおおみかみ)だからです。

 

頭に?マークがある人のために詳しく言うと、

天照大御神(あまてらすおおみかみ)様は

神様の中の神様、ゴッド・オブ・ゴッドなのです。



まあそれは、言い過ぎかもしれませんが、

つまり天照大御神様は

高天原(たかまがはら)という所を統率する

神様です。

高天原は神様が住んでいる場所のことをいい、そこを統率する

神様なのです。

そういえば、こういう神様のことについて

勉強する時、最初に挫折するのが

漢字の読み方です。



神様の読み方などは特に難解のように思われますが、

実は意外に簡単なんですよ。

なぜかというと、

中国から漢字という文字が入ってくる前には

日本に文字は存在せず、

大和言葉(やまとことば)という日本独自の

言語で会話をし、文字は用いていませんでした。



やがて中国から漢字が伝わると、

今まで話されていた大和言葉

漢字を当てて読むようになりました。

ヤンキーなんかがよくやっている

夜露死苦」を「よろしく」と当て字で

読む感じです(笑)。

 

だから多くが当て字をして読めば

読めるものが多いです。

練習問題

月読命⇒つくよみ の みこと

建速須佐之男命⇒たけはや すさのお の みこと

櫛名田比売⇒くしなだ ひめ

多紀理毘売命⇒たきりびめ の みこと

 

さあ読めたでしょうか?

多くの神様は「」が入っているので、

名前は知っていないと初見で正確には

読めないかもしれませんね。



また「」と書いて「みこと」と読みます。

命(みこと)はもともと

御言」(みこと)と言う意味で、

偉い方が発するお言葉を表していました。

それが転じて、その人自身を表すようになり

いのちという漢字を使うようになりました。



また「尊」と書いても「みこと」と読み、

意味は同じです。

   

話はかなりそれましたが、

練習問題で出てきた神様達もいた場所こそ

高天原」(たかまがはら)で、

そこを統率していたのが

天照大御神(あまてらすおおみかみ)で

その神様をお祀りし、私達がご参拝できる場所こそ

伊勢神宮なのです。

 

だからこそ、伊勢神宮

神社本庁というほとんどの神社を

統括する団体の中では、

本宗(ほんそう)という立ち位置にいます。



本宗とは神社の中のTOPということです。

神社本庁伊勢の神宮を本宗と仰ぎ、

全国8万社の神社を包括する組織として昭和21年に設立されました。

神社本庁

 

この1文で、神社本庁の概要と

伊勢神宮が凄いということの2種類が

分かりましたね。

 

すごい神社であることをガッテンしていただけたでしょうか?

 

名前

さっきから、伊勢神宮伊勢神宮と連呼していますが、

正式名称は伊勢神宮ではないのです。

実は、これが日本テレビで放送された

2021年頭脳王」で、問題として取り上げられたのです。

 

問題

伊勢神宮の正式名称はなんでしょうか?

答えはというと、、、

「神宮」(じんぐう)です!

 

拍子抜けした方も多いと思いますが、

これが正式名称なんです。

実はさきほどの

神社本庁の引用した説明書きにも

ちゃんと伊勢の神宮と書かれており、

正式名称は「神宮」であることが分かります。

昔から、「神宮」といえば

伊勢神宮のことを指していたので、

特に場所名などを付ける必要が無かったのですね。



現在、伊勢神宮のことを「神宮」、「神宮」と

言っている人はいませんよね、やっぱり

伊勢神宮と呼称してますよね。

今だと「神宮行こうよ!」と言うと、

 

東京周辺の人や、野球好き、

特に東京ヤクルトスワローズ好きの方は

よく明治神宮球場のことなのかな?

って思っちゃいます(笑)。



なお、ここでは、わかりにくいので

通称の伊勢神宮で統一します。

 

内宮・外宮

《概要》

伊勢神宮には大きく分けると

内宮(ないくう)外宮(げくう)という

2つのお宮(みや)があります。

 

内宮のことを皇大神宮(こうたいじんぐう)といい

外宮のことを豊受大神宮(とようけだいじんぐう)

正式には言います。

本来の参拝方法としては、

まず外宮の豊受大神宮(とようけだいじんぐう)

参拝してから

内宮の皇大神宮(こうたいじんぐう)に参拝するのが

正しいとされていますが

それは昔からの風習であって正しいかどうかは

分かりません。

 

これが伊勢神宮の内宮と外宮の場所です。



外宮が今の伊勢市の中心街にあり、

内宮はどちらかというと、山の中で、

奥まった場所にありますね。

 

昔は奈良や京都に都の中心があり、

人々も多くそこに住んでいました。

 

江戸時代になると、政治の中心は

人口100万人都市江戸になり

江戸、つまり現在の東京方面から

参拝客が多く来るようになります。



どちらの時代であっても、

絶対、先に外宮を通りますよね。

だから外宮を先にお参りするようになったのだと

思いますね。

 

もちろん他の説明もされていますが、

やっぱり地理的に考えたほうが

いちばんしっくりきますね。

 

外宮から先に行かないとご利益がなくなるなどといった

ことは絶対にありません



全神様を統率する

天照大御神様はそんな心がお狭いお方ではないのですから。

 

むしろ、ここで重要なのが

今までの先人たちが、外宮から参拝し

内宮に参拝してきたという事実、歴史自体に

価値があり、それ自体を

踏襲(とうしゅう)することに意味があるからです。



かく言う私も実は外宮には行ったことがありません(ToT)

 

3回内宮には行ったのですが、どちらも内宮だけの

参拝で帰ってきてしまいました。

 

次こそは外宮から参拝してみたいと思います。

《具体的な内容》

 

内宮と外宮には別々の神様が祀られています。

内宮には天照坐皇大御神(あまてらし ます すめ おおみかみ)が

お祭りされており、今まで出てきた天照大御神のことです。

正式名称はこんなに長いです。

「坐」のことを「ます」とか「まし」と読みます。

正座を正坐(せいざ)とも書きますね。

坐はいる、とかある、という意味の尊敬語として使われるので、

「あまてらします」は

天、つまり空を、照らしていらっしゃる、という意味になるのでしょう。

ここから言えるのは太陽神ということですね。



「坐」の読み方に関しては、

神様を自分の体に憑依させる人のことを憑坐(よりまし)と言い、

同じ「坐」の字が使われ、「まし」と読んでいるので

あまてらし「ます」と読んでも納得ですね。

 

また話がそれましたが、内宮にはゴッド・オブ・ゴッド様が

祀られているので、

みなさん、外宮を飛ばして内宮に行く人が多いのですね。

 

しかし、外宮にも偉大な神様が祀られています。

外宮には豊受大御神(とようけ の おおみかみ)が

お祀りされています。

豊受大御神という神様は、

内宮の天照大御神様の「お食事当番」です。



そんな言い方をすると怒られるかもしれませんが、

正式には御餞都神(みつけかみ)という言い方をします。

食事を司る(つかさどる)神様であるゆえ、

天照大御神様は、豊受大御神がいなければ

困ってしまいます。だからこそ重要ですね。



私達人間は植物のように光合成はできませんから

食事がなければ、生きていけません。

そのようにして人々から信仰されることで、

そこから、転じて食事だけでなく、

生きていくために必要な

衣食住の神様となったり、

衣食住をするために必要な仕事であったり、

もっと広い目で、「産業」の神様としても

人々から崇敬(すうけい)されているのです。



内宮での参拝方法

内宮に行く方も多いし、私も行ったことがあるので

具体的にご説明いたしますね。

神社参拝の基本ですが、鳥居があったら、

一礼(いちれい)してくださいね。

一礼することで神様がいらっしゃる場所に入らせて

いただくことを礼で表現します。



もちろん神様に対して必要な作法ですが、

自分自身の心も浄化されていい気持ちになります。

   

内宮に入るときに目に入るのは、大きな鳥居です。

[caption id="attachment_625" align="alignnone" width="353"]伊勢神宮 鳥居 グーグルアース[/caption]

そしてその鳥居をくぐると、大きな木製の橋がかかっています。

これを宇治橋(うじばし)といいます。

右側を入場者、左側を退場者が歩いているので、

流れにしたがって橋の右側を歩きます。

橋の下には五十鈴川(いすずがわ)という川が流れています。



橋を歩き終わると右側に曲がり、

大きな開けた砂利道の空間に出ます。

左右に樹齢が長そうな木々や松の木、季節によっては花が咲き

目にも楽しめます。

そこを真っすぐ進み、鳥居をくぐり、

小さな橋を渡ると、右手にまた川が見えてきます。

 

この川は、さきほど宇治橋で渡った五十鈴川(いすずがわ)です。

その五十鈴川では、神事(しんじ)を行う際に

禊(みそぎ)を行う場で、普段は

参拝客が、手を洗い、時には口をすすぐために使っています。

もちろん口をすすぐって、がらがらぺっをやるわけではないですよ。

よく神社に行った時に、手水舎(ちょうずしゃ)という場所で

柄杓(ひしゃく)を使って手を洗い、口をそそぎますよね。

それと同じことを、本物の川、五十鈴川(いすずがわ)でやるんです。

参拝

やがて道なりに進むと、よくテレビでもみる場所です。

ここは拝殿(はいでん、手を合わせる場所)といわれますが、

実は伊勢神宮には拝殿はないと言われています。

正殿(せいでん、しょうでん)という社殿の中心は入ることも

見ることもできず、白い布で覆われています

その前でみなさん手をあわせておられます。

ちなみに白い布にも名前があって御幌(みとばり)といいます。

さて、ここでは個人的なお願いはしてもいいと思いますか?

答えからいえば、「してもいいですよ」って感じです。

最初からお願いしないほうがいいですね。

どこの神社でもそうですが、まず一番はじめには

神様に感謝をしてください。

 

そのあとに神様に個人的なお願いをするのが昔からのやり方です。

そもそも、人間が神様を見出すようになったのは、

1年間私達が食べるお米や食糧を恵んでくれて

ありがとう」と感謝し、

また来年も、災害や飢饉(ききん)が起きないように

よろしくお願いいたします」と祭祀(さいし)を

行ったのが始まりです。

 

伊勢神宮では特に、

神宮に参拝できたこと自体

「ありがたい」ことですので

まず、感謝しましょう。



ちなみに、伊勢神宮おみくじがない理由は

今言ったことと、同様に

神宮に参拝できた事自体が「大吉」なので

わざわざおみくじを設定する必要がないのです。

 伊勢神宮は昔から、 「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど 一度でも参拝できれば、たいへん素晴らしいことだったのです。  

さらに、話がそれるんですけど

私が東京のとある神社で、働いていた時、

1年間経過してお守りを返しに来た参拝客から

よく聞かれた質問なのですが、

別の神社さんでもらったお守りなんですけど、

ここで返しちゃっても大丈夫ですか?」です。



この時私はたいていこう答えます、

「ここで返しちゃってもいいんですけど、

なんで買った神社さんでお守りを返してほしいのかというと

1年間あなたのことをご守護してくれたおまもりなので

ありがとう、という気持ちをこめてお礼参りをしてほしいからなんです。」

です。

つまり、どこの神社さんでも、初詣(はつもうで)に例えば行って

なにかお願いごとをしたあと、

1年後はありがとうと神様に伝えに行ってほしいんです。

そこでお守りを買ったりした場合はなおさらです。

こういう場所が神社やお寺にはありますからここに返してください[/caption]

*ときどき1年以上お守りをもっている方がいますが、

ご神徳は1年間なので、神社さんに返して

お焚き上げしてもらってください。

その神社さんが遠くにある場合は、近くの神社さんでも大丈夫です。

また、そのお守りをどうしても持っておきたい場合は

お守りの中に入っている御神体(ごしんたい)だけを取り出し

お返しすれば外身だけ持ってても大丈夫です。

   

さて、伊勢神宮の木には下の写真のようにゴザのようなものが

巻かれています。



私はてっきりこれは、石川県の金沢で

よく見られる害虫防止のやつかと思っていました。

でも、これは本当は

参拝客が伊勢神宮参拝記念として

木の皮を1枚剥いで持っていく人がいるので、

それの防止のためなのだと知りました。

   

《コラム》江戸時代、空から伊勢神宮の御札が複数の場所で同時多発的に、降ってくるという怪奇現象のようなことが起きました。そして、御札が降った地域では 「ええじゃないか、ええじゃないか」と連日踊り みんな働かず、楽しくしていたといいます。 そして多くの人が主人に隠れて参拝する お蔭参り(おかげまいり)という形態で 伊勢神宮へ参拝するようになりました。 一種の参詣(さんけい)にいざなうためのパフォーマンス だと思いますが、超人的なことが起きると 人は舞い上がって、働くことも忘れちゃうんですよね。

  そういう感じで、いくら伊勢神宮に参拝したからと言って 舞い上がって伊勢神宮の木の皮や小石など

くれぐれもみなさん持っていかないでくださいね。

[caption id="attachment_670" align="alignnone" width="349"]

 伊勢両宮参詣曼荼羅國學院大學博物館蔵)*参詣曼荼羅は参詣をいざなうために用いられた絵図[/caption]  

おまけとまとめ

伊勢神宮内宮の表参道は

おかげ横丁」という名前が付いています。

ここでは人が多くいて、大変賑わっています。

私、おすすめは、伊勢うどんが食べられる

お店です。

伊勢うどんは何時間もうどんをゆでているので

とても柔らかくもちもちしていておいしいうどんです。

ぜひご賞味ください。

おみやげには、ぜひ赤福を買っていてくださいね。

   

以上、今回の講義は終了です!

おつかれさまでした。

またこんな感じで投稿するので

次の講義でお会いしましょう。

誤植だ!などなにかあればコメントお願いします。

なにかなくてもコメントどうぞ。

また他の記事も是非どうぞ。。。

ご愛読ありがとうございました。

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