【SNSで話題!】日本画に見る可愛いイッヌたち総勢25匹大集合!
今回は日本画や江戸時代に描かれた絵図に見える可愛い仔犬やイッヌを特集としてまとめてみたいと思います!お仕事や学校で疲れている方はぜひ癒やされてみてください!また犬を飼っている方は、同じ犬種が昔の絵に描かれているかどうか確認してみてくださいね☆
円山応挙 仔犬図
まあなんとコロコロしてて可愛いこと😍
真ん中の子なんて目がくりくりしてて可愛いですよね(笑)仔犬5匹がたわむれて遊んでいますね。円山応挙は幽霊図を描くことで有名ですが、こんな可愛い子犬も描くんですよね。
朝顔狗子図杉戸
こちらも円山応挙筆ですね。この子犬も5匹と朝顔が一緒に描かれています。左から2番目の子なんて朝顔のツルをおもちゃにして遊んでいますね(笑)
一番左の子は、後ろ右足でアゴを掻く様子で描かれていますが、ほんとにこういう動きをワンちゃんはしますよね(笑)
白象黒牛図屏風
こちらがSNSで有名になったクッタリ座るかわいいイッヌです(笑)
この白象黒牛図屏風は長沢芦雪(ながさわろせつ)という円山応挙のお弟子さんが描かれたものです。
引きの屏風はこちらです↓↓↓
かなりチョコンと小さく座っているでしょう?(笑)
ちなみに屏風の左には黒牛が描かれており、白象は右側に大きく描かれている大作なんですね。↓↓↓このちょこんと座ったイッヌを書き足した意味はなんなんでしょうか?あ、よく見たらカラスもいますね。どんな意味があるのか謎です。
洛中洛外図屏風
こちらはルーンルーンと軽快に歩いているイッヌの様子が見えると思います。こうやって昔は首輪もつけていない野良犬も多くいたんですね。
右側に見えるのが二条城であり京都の中心地です。今でいうと東京の丸の内辺りになるのですが、そのあたりに野良犬が跋扈していたのは興味深いですね。
まあそれにしてもノリノリで可愛いです(笑)おこぼれでも貰いに来たのでしょうか?
鏡男絵巻
こちらのイッヌも上と同じで野良犬として町にいました。場所はわかりませんが多分京都の商店街ではないかと思います。
白い犬の左には魚三匹を頭の上に載せている女性と、米俵を腰に載せて歩く馬がいます。そんな街の様子を興味ありげに眺めているワンちゃんに胸キュンですね(笑)
馬の後ろにいる馬子(まご)がきっと、ピシッ!とムチを使って馬を叩いて「ヒヒーン!」と言ったのでしょう。その声に反応してクルっと背後を振り向いたイッヌを描いているところでしょうか?
想像の域は出ませんが、こういうことを考えているととっても楽しいですよね(笑)
鏡男絵巻についての説明は↓↓↓
室町物語(御伽草子)。近江国の翁は都で初めて鏡を見かけ、欺されて千両で買う。妻に女を連れ帰ったと誤解された翁は鏡を壊すが、破片に顔が映るのに恐れて山奥へ逃げ、白鼠の隠れ里に至り、霊薬や財宝を貰って富貴繁昌する。類話が『雑譬喩経』『神道集』『法華経直談鈔』、謡曲「松山鏡」、狂言「鏡男」、民間伝承「尼裁判」等に載る。前半の喜劇性は狂言と通じ、後半は御伽草子らしい祝儀性が加わる。
人ですけど何か?
神田明神祭禮絵巻に描かれている白と黒のイッヌです。神田明神のお祭りをしている間に紛れ込んでいる犬ですがいかにも人のようにして踊っていますね。まるで「私も人ですが何か?」と言わんばかりに踊っています。おそらく本当に踊っていたのではないのでしょうが絵師の遊び心ですかね?
凛々しいワンコ
さあ今までのワンコとは違ってちょっと凛々しいワンコたちですね。
類聚絵巻の中に描かれているワンコたちですが彼らはおそらく狛犬のマネをしています。狛犬は「阿吽(あうん)」の口の形をしていますが、それと同様に左の白犬は口をつむぎ、黒犬は口を少し開けてマネをしていますよね。そんな姿も凛々しいながら可愛らしいです。
飼い犬ちゃん
地味に初めてのような気もするのですが、この子は首輪がついていて飼い犬のようです。小さな女の子とお庭でたわむれてい楽しそうですね。
イッヌの方が女の子よりもまだ大きくて、まるで「こっちにおいで」と言わんばかりに誘導しています。しっぽがクルンと丸まっている様子も可愛らしく、これは柴犬なんでしょうかね?
まるで人間
こちらのお犬様は今までとは少し違くてですね、動物たちを人間のように例えて描いているものです。この絵自体興味深くてですね、十二支の動物VS十二支に入れなかった動物でバトルしてるんです(笑)
ここでは龍と犬が相談している場面のようで、お犬様も人間のように服を着て意見を言っていますね。
一遍聖絵
ここからは一遍上人の生涯を描いた一遍聖絵に描かれたイッヌを見ていきます。
まずは家の隅っこに寝そべるゴールデンレトリバーらしき大型犬ですね(笑)
隣りにいるのは犬かと思いきやなんか違う気もしません?猿のようにも見えますが謎です。
今度は白い犬ですがこちらも疲れているのか寝そべっていますね(笑)
前にいる男の人はその家の主人なんでしょうか?犬は外で飼うのが当時は一般的でしたからこの光景は珍しいものではありませんでした。
むしろ家の中で飼う文化は最近出始めたものですよね。それも犬種が小型犬化してきたことが要因だと思いますね。私が子供の頃は庭に犬小屋作ってそこに住まわせていましたので、今考えるとなんだか可愛そうですね。おっと、道がそれました(笑)
さあ、この子は武士たちの行列に付き従っている可愛らしいイッヌですね(笑)
馬もたくさんいるから自分もいいかな?と思ってついてきちゃったのでしょうか?
なにか貰えると思っているのかな?単に興味があったのかな?
にしてもこの子はしっぽが特徴的ですね。現代のプードルなんかが美容室でやってもらいそうな前衛的なしっぽの毛並みをしています(笑)
さては誰かに切ってもらったんでしょうか?面白いですね!
春日権現験記絵
続きまして、春日権現験記絵に描かれる犬達を見ていきます。
最初の子は赤い首輪がついていて鈴なんかもついています。鈴がついているなんて相当裕福なお家で育てられていることが分かります。犬種から見てもドーベルマンっぽくないですか?
現代でも「富裕層ドーベルマン飼いがち現象」ありますよね(笑)
この子↑↑↑が富裕層に飼われているのではないか?と予想立てましたがそれは正解だと思います。というのも、ここに描かれている人間の格好から推測できるからです。
画面左の緑の衣を着ている方の格好は貴族そのものであります。階級でいうと中流階級の貴族でしょうか?
具体的にいうと頭には立烏帽子(たてえぼし)をかぶり、渋い緑色の狩衣(かりぎぬ)を着用しています。
後ろの犬の紐を持っているのは、烏帽子をかぶっておらず後ろで髪を結んでいるので14歳くらいの少年でしょうか。お父さんの付添で来たのでしょうかね?
そんなことを考えていると面白いですし、散歩しにきたのに待ちぼうけさせられているドーベルマン似の犬の気持ちを考えるだけで笑えてきます(笑)
↓↓↓こちらの黒い犬も後ろ足で頭をカキカキしていて可愛らしいですね。
さきほど少し触れましたがこの時代の犬は外飼いでした。
現代のように犬小屋を作るか?といえば作らずに、家の軒下にとぐろを巻いて寝ていることが多かったのです。この犬も朝起きて軒下から出てきて体操でもしているのでしょうか??
↓↓↓こちらは少しショッキングで情報量が多いなと感じると思います。
この絵の場面は屋根の上にいる鬼がこの家に悪さをして、主人が病気にかかってしまいます。食べ物を主人が戻してしまったのですが、それを犬が食べてしまうという場面なんです。ここの家で飼われているのかどうかは分かりませんが、この白い犬はあばら骨が浮き出ているほど痩せているので相当食べ物に困っていたのでしょう。だから戻したものでもありがたく食べてしまったのでしょうね。
人間が飢饉で亡くなってしまう時代だったので当然犬も同じ状況で食べ物がないんですよね〜大変な時代でした。ワンコたちも中世や近世の時代は大変だったのですね。
↓↓↓最後こちらの黒いイッヌは不思議だったので載せてみました(笑)
なんかビームを発していますよね。多分何かを吐き出しているわけでもなさそうだったので多分雄叫びをあげているだけなのかな?
絵師はワオーン!と叫んでいる様子を描きたかったのでしょうか?(笑)
今回は総勢25匹のワンコたちを見てきましたがいかがだったでしょうか?
最近では野良犬など見なくなりましたが昔はたくさんいたんですよね〜
また飼われている家によっても首輪をつけて大切に育てられているのか、痩せてしまって餌に困っているかどうかなど、昔の絵ならではのペット事情についてもよく分かりました。
他の動物についてもまとめてみたいと思いますのでお楽しみにお待ち下さい!
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